平安貴族の身近な暮らしとは

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 和室には欠かせない座布団のルーツは、平安時代に貴族が使った高級品「茵・しとね」とされています。座布団メーカーの森製綿所(東京)によると、茵は当時、貴族が敷き布団として使ったむしろや薄畳を1辺約1メートルの正方形にして、布をかぶせたものでした。縁は位により黄絹や紺布などと決められ、権威の象徴でした。


 江戸時代になると畳が丈夫になり、正座しても痛くならない柔らかい座具が好まれるようになりました。こうして、木綿を入れた今のような厚みのある座布団が登場したのです。庶民に普及したのは、明治末期以降に繊維業が発展してからです。


 敷物としては、寺や神社で板敷きや土間に敷いた実用品の「円座」も古くからありましたが、縄を渦巻き状に編んだもので、見た目は違うものです。作家の荒畑寒村が1907年に発表した短編「座布団」には、妻の尻に敷かれ、陰で「座布団」のあだ名を付けられた新聞記者が登場します。それが大正期になり、転じて「夫を尻に敷く妻」、「恐妻」の俗語として流行したそうです。

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