さすが日本の平和利用の産物

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 はかなくも美しいあの火花に根強い人気のある線香花火、その誕生は1600年代の日本でした。戦国時代に鉄砲と共に伝来した黒色火薬が、後の天下統一で活躍の場を失い、江戸時代になり「平和利用」として、花火に用いられるようになったのです。


 当時は、わらしべの先に火薬を詰めたもので、香炉や火鉢に仏壇の線香のように立てて遊んでいたそうです。それが「線香花火」という名の由来になりました。


 一方、紙すきが盛んだった関東では、後にワラの代わりに、こより状にねじった軟らかな和紙を使い、手に持って下に垂らした遊びが流行り、今でも「線香花火」と言えば、関東では紙製が普通ですが、関西ではワラ製で斜め上に向けて持つタイプが全体の4割程度の売れ行きがあるそうです。


 数十年前から、安価な中国製に押されて、2000年頃までに国内の製造所は相次いで廃業しましたが、花火問屋などの業者が尽力して、火花が大きく燃焼時間も長い製品を開発しました。近年では、新たな業者も誕生して、線香花火作りの種火は続いています。

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