目隠しに防犯に、画期的技術だった

画像


 建物や出入り口、窓などに設置され、使わない時は巻き上げて収納する「シャッター」は、1830年代の英国で誕生しました。長年にわたって、引き戸か開き戸しかなかったそれ以前に比べて、当時は大変な技術革新でした。60年代にはロンドンやパリなどの各地の万博にも出品されました。建具の歴史に詳しい東京理科大名誉教授・真鍋氏によると、初期のものは木と金具を組み合わせたもので、主に目隠しや防犯が目的でした。

 今のような鉄製のシャッターは1872年に英国で登場しました。1906年の米国サンフランシスコ大地震では、鉄製シャッターを取り付けていた店舗で、火災の延焼を免れたケースが多く見られ、防火の効果も高いことが注目されました。

 日本での設置第1号は、1896年(明治29年)に完成した日本銀行本店との説が有力です。
また、東京駅の設計で知られる建築家・辰野金吾がシャッターの有用性にいち早く着目して取り入れました。昭和前期には、海軍が空母「赤城」「加賀」などにすべて国産の防火シャッターを取り付けたそうです。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック